会計事務所での勤務や税務会計の実務が未経験でも、法人・個人を問わず、相手の状況を聞き、数字をもとに説明・提案してきた経験は活かせます。ただし、「会計事務所が未経験」であることと「仕事の経験がない」ことは別です。活かせる経験と、新しく学ぶ税務・会計を分けて考えることが大切です。
活かせる相談経験と、新しく学ぶ会計税務を分ける
| 活かせる経験の例 | 新しく学ぶことの例 |
|---|---|
| 相談相手から、事業や資金、家計の状況を聞き取る | 月次の試算表や決算書が、どの資料からどう作られるか |
| 数字をもとに説明し、提案する | 決算・申告の流れと期限 |
| 提案の後も、状況に合わせてフォローする | 税務の論点と、判断を事務所内で確認する手順 |
資料から回答までの流れで、学ぶことを見る
会計事務所の仕事は、顧問先から届く資料、会計ソフトの数字、事務所内の確認先の3つを行き来しながら進みます。月次の流れに沿うと、新しく学ぶことは次のように並びます。
- 資料:請求書や通帳のデータなど、顧問先から届く資料を受け取る
- 数字:資料が仕訳になり、試算表の数字になる仕組みを知る
- 確認:面談の前に、数字の変化がどの資料から来ているかを確かめる
- 回答:判断が必要な点は事務所内で確認し、そのうえで経営者に説明する
前職で数字を説明してきた方でも、その数字がどの資料から作られ、どこで誤りが入りやすいかは、会計事務所で新しく学ぶ部分です。当事務所(NOMERA会計事務所)の会計はマネーフォワードとfreeeで、資料はデータで共有しています。
面談への同席から、論点を覚える
当事務所では、金融機関や保険で相談経験のある方や、顧客との面談が初めての方には、代表の面談への同席から始めてもらいます。それ以外の方は、会計実務・面談の経験と担当してきた範囲を伺って、始める段階を決めます。
同席の段階では、近況の聞き取りや面談の記録を担います。面談の前に顧問先の概要と面談の目的を共有し、終わった後は同じ面談メモで認識をすり合わせます。
その場で答えられない質問が出たときは、持ち帰って事務所内で確認してから回答します。こうした一つひとつの対応を通じて、税務の論点を覚えていきます。仕訳・決算の習得を、面談を始める条件にはしていません。
資格・応募の対象・初期の出社を確認する
- 資格:税理士資格・科目合格は問いません。日商簿記は2級程度を推奨しています(応募の条件ではありません)。3級をお持ちでない方には、入社後の取得をお願いしています
- 応募の対象:この記事で扱った、数字を使った相談・提案の経験(法人・個人を問いません)があれば、会計事務所での勤務経験は問いません
- 出社:通常は週2日出社・週3日リモートです。入社直後の2週間は週4日出社で、その後は2週間ごとに見直します
この記事の対象とは別に、会計事務所で法人の決算・申告を担当した経験や、会計処理を中心に働きたい希望での応募の経路もあります。相談や提案の経験がなく、会計の仕事も初めてという方を、一律に対象にしている募集ではありません。
相談・提案の経験で応募する場合は、職種名や販売の実績ではなく、相談の相手、扱った数字、説明・提案した範囲を伺います。




