AIによって、会計事務所の仕事のうち、集計や一次チェック、下書きといった工程は変わってきています。一方で、AIの出した結果を元の資料や帳簿の締めの状況、会社の事情と照らして確かめる仕事は、当事務所(NOMERA会計事務所)では担当者が担っています。
会計事務所の将来を一言で言い切ることはできません。転職を考えるなら、「その職場でAIがどの工程を担い、人が何を確かめ、何に責任を持つのか」を確かめることをおすすめします。
AIが担う工程と、人が確かめること
当事務所の月次の面談では、AIが数字の集計と一次チェックを行い、担当者が内容を確かめたうえで経営者と話します。
AIは、帳簿の締めの状況や勘定科目の中身、会社ごとの事情を誤って捉えることがあります。そのため、担当者は次のようなことを確かめます。
| 確かめること | 照らし合わせる先 |
|---|---|
| その月の帳簿の締めが終わっているか | 資料の届き具合と、未処理の取引の有無 |
| 勘定科目の中身が、取引の実態と合っているか | 請求書や通帳のデータなど、元の資料 |
| 数字の変化に、会社固有の事情がないか | 経営者から聞き取った事業の状況 |
AIの結果を確かめたうえで、数字の変化を経営者との対話につなげるのが担当者の仕事です。内容を確かめ、次の行動を考えるために、税務・会計の知識は引き続き必要です。
転職先で確認したい、仕事の配分と学び
AIを使っている事務所かどうかに加えて、次の点を面接で聞くと、入社後に身につく力が見えてきます。
- AIや会計ソフトが担う工程と、担当者が確認する工程
- AIの結果に疑問があったとき、誰に相談できるか
- 経営者との面談や改善の提案に、どのくらい関われるか
当事務所の会計はマネーフォワードとfreee、顧問先との連絡はチャット、資料はデータで共有しています。新しい道具や手順に慣れていけることは、応募の際に共通してお願いしていることの一つです。
当事務所の担当業務と、成長の方向
当事務所の顧問先担当は、資料のご依頼と期限の管理、数字の確認、面談、確認後の回答までを担います。始め方は経験によって異なり、金融・保険出身の方や面談が初めての方は、代表の面談への同席から始めます。
主担当の先には、相談・提案を深める、専門性・品質を高める、人と組織を育てるという役割の例があります。仕事の内容と、経験を活かせる仕事から始める入社後の流れは、採用ページにまとめています。
AIの結果を専門家が確かめる理由や、AIを使った月次の報告の進め方は、当事務所のコラム「AIに決算書を読ませるとき、専門家の確認が要る理由」「税理士のAI活用で、顧問先に何が届くのか」でも紹介しています。




